お正月を飾る花は松や千両などの他、縁起が良いとされるお花を飾ります。また、神棚や仏壇などのお花もお正月仕様のお花が飾られることも多く、ここでは松・千両をはじめお正月を飾る切花を紹介します。

お正月花の代名詞「松」

お正月を飾る花の代表格は「松」。松にもいろいろな松があります。正花園で取扱いのある松の種類を紹介いたします。

枝若松

お正月飾りで最も多く取引される松。芯松に対して3〜5本程の脇松が生えているのが特徴。

老松

赤松の仲間、枝若松と比べ穂が短かく枝分かれの量も多い。

チゴ松

稚児松、１芯に２つの小さな穂を出す枝若松。

緑松

別名ローソク松ともよばれ脇枝のない一本若松

蛇の目松

松の葉色に斑が入る特徴がある。斑の色が蛇を連想させることが名前の由来。

苔松

老松や三光松などに貼り苔を施したもの。

三光松

松の中では葉性が短い品種。先端で枝分かれが起き見た目も美しい。

幸来松

枝の先端に丸い球のように穂をつける。別名ピンポン松ともよばれる。

寿松

五葉松の仲間。若松の松葉が２枚葉に対して、5枚の松葉が生える。落ち着いた銀色が葉に混ざる。

祝杯松

枝先に均等に割れた穂をつける。葉性も短く見た目も美しい。

昇龍松

成長の過程で枝にうねりを持たせた若松。竜が天に上るようにうねりを表現。

二段昇龍松

昇竜松の穂が２段になるように仕立てたもの。

瑞光松

幸来松に比べ葉が丸く整わない。少し乱れて開く葉の美しさが特徴。

水晶松

葉が太く短く、葉量が多くないため美しいラインを作ることが特徴。

大王松（Sサイズ）

葉生が長い大王松の小さなタイプ。

大王松（Lサイズ）

葉が長い大王松の大きなサイズ。

からげ松

枝若松の成長で脇枝が欠落したもの。一般的に短く仏花などに良く用いることから仏花松とも呼ばれる。

お菊の松

ミゾグチファーム（生産者）特選の大きなうねりと太い枝が特徴のお菊の松。成長までに何年もかかる。

お菊の松（結び）

お菊の松のうねりを一回転し枝を結んだような松。葉は幸来松。

宮島富士龍

宮島五葉松で葉が５枚の形状。若松に比べ緑が深く短いことが特徴。

白寿

白寿富士龍

長寿

新松

姫皇寿

皇寿

盛松

柳川松

お正月に色を添える縁起物「千両・南天」

松と同じくお正月を飾る花としてふさわしい縁起物のお花「千両・南天」。松にも劣らずのお正月の風物として親しまれています。

【千両（赤実）】

【千両（黄実）】

【姫南天】

【おたふく南天】

【南天の実】

「仏壇」「神棚」お正月に飾る仏花（松花・松入仏花）・榊（松入榊・天神）

仏壇、神棚にもお正月には普段と異なったお花を飾る習慣が多いようです。ここでは地域の特徴もありますが、正花園で取扱いのある代表的なものをご紹介します。

【松花】

お正月期間中仏壇に飾るもの。 松・実・松かさ・萩・苔で構成されており、仏壇のサイズによって松花の大きさが異なる。

【松入仏花】

松と菊を中心に仏壇に飾る。お正月仏壇飾りは松花と松入仏花のいずれかを飾る場合が多い。

【天神】

石川県金沢地区の風習でお正月に神棚に飾るもの。松・実・松かさ・萩・苔で構成されている。

【松実付榊】

天神以外で従来の榊に加えてお正月の神棚に飾る。松と南天の実を使用する場合が多い。

松花はお正月以外にも「晴れの日」に飾る仏壇花です

松花はお正月以外に「結婚式」や「成人」などおめでたい法要に飾る仏壇花です。正花園ではお客様からのご依頼を受け、松花技師に松花の制作を依頼しております。松花のご注文はご使用になる１カ月前にはご予約をお済ませください。

松入仏花のご注文はご使用日の２日前までにお知らせください

正花園の松入り仏花はすべて手作り。また単純に花を組み合わせるだけでなく、花の傾きやバランス、大きさや太さ（全体の太さ）、花瓶に入る軸の太さの調整などを行い、プロの制作者でも20分以上の時間をかけて制作しております。松入仏花のご注文はご使用日の２日前までにお知らせください。

お正月に飾りたい「初春」のお花

お正月には「松・千両」。植物の生育が難しく種類の少ない中、初春のお花がお正月に色を添えます。

お正月のお花を買いたい・取り寄せたい

松・千両を注文したい

松・千両の殆どが年末にしか手に入りません。お花の流通との関係が深くかかわっているためです。

お正月花の取引は「松市」「千両市」で取引されます

　お正月花の取引は松市や千両市などの特別市。毎年12月上旬から中旬ごろにかけて全国で集中的に行われています。
　正花園も同様にこれらのお正月花を松市・千両市を中心に仕入れを行っています。松市・千両市が行われる前は種類や総数も少なく、豊富な花材からお正月花を選びたいときは松市・千両市付近を狙うのがおすすめです。

店頭に並ぶのは12月26日以降、予約がおすすめです

　正花園の店頭に松や千両などのお正月商品が陳列されるのはクリスマスが終了した12月26日以降。店頭のイベントディスプレイのスケジュールから、クリスマスが終わるまではお正月花のディスプレイを行っておりません。
　松市や千両市で仕入れを行ったお正月花はしばらくの間、正花園のストックルームにて保管をすることになっています。
　もちろん、店頭にご来店いただき、スタッフの同行付きでストックルームを見学することも可能ですが、保管場所が異なる場所であったり、スペースの関係で広がる枝をまとめて小さくしてあったりと何かとご不便をおかけすることになってしまいます。
松市・千両市前にご来店いただき、スタッフと相談しながら必要なお正月花材を先に予約することがおすすめです。

年明けの花展、イベントなどで使用するお花も予約をお勧めしています

　１月になると花展や新年会などのイベントも多くなり、松や千両などのお正月花を年明けにご入用のお客様のいらっしゃいます。正花園では基本的に「松の内」と呼ばれる1月7日までは店頭ディスプレイをお正月メインで行っておりますが、年末12月31日に殆どのお正月花材を売切ってしまいます。
　そのため、年明けの花展やイベントなどで使用されるお花も年末中にご来店、またはお花を予約していただくことをお勧めしております。

松・千両以外のお花は年末に店頭で購入するのがおすすめ

　松 、千両以外のお花は年末に店頭で購入するのがおすすめです。松千両は12月上旬に購入しても、品質の劣化の心配はありませんが、スイトピーやチューリップなど花の品質劣化スピードが速い生花は12月下旬にお買い求めいただくほうがお正月期間中のお花の状態が良くなるためおすすめです。

新年互例会や新春イベントなどに新春演台花

　新年互例会や新年を祝うイベント、店舗装飾などにお正月らしい松や千両をあしらった特別な演台花をご用意いたしました。写真は見本ですが、予めご相談頂くことで、オーダーメイドの新春演台花をお作りすることが可能です。

新春演台花ご注文時の注意

　毎年1月1日～1月3日までは正花園店頭小売課の営業を行っておりません。年始演台花のお届けは年末又は年始4日以降のお届けとなります。その他詳しい配送状況は正花園までお問合せ下さい。